韓国ドラマ「ゆれながら咲く花」は真面目で良い作品でした。

学校２０１３　（原題）
「ゆれながら咲く花」２０１３年　全２３話（日本版）

チャン・ナラ～役名チョン・インジュ　高校２年２組の国語臨時教師
チェ・ダニエル～役名カン・セチャン　元カリスマ塾教師、国語教師

　以下生徒たち
イ・ジュンソク～コ・ナムスン～一年遅れて高校入学した。
パク・セヨン～ソン・ハギョン～S大志望のがり勉女子
キム・ウビン～パク　フンス～ナムスンの元友人転校生
ヒョヨン～イ・ガンジュ～ボーイッシュな元気な女子
イ・ジフン～イ・ジフン～ジョンホの仲間
イ・イギョン～イ・イギョン～ジョンホの仲間
クァク・ジョンウク～オ・ジョンホ～問題の不良

お気に入り度は★★★半　３．５


学校シリーズのひとつだそうです。たいへん真面目な作品でした。
日本にも学校シリーズありましたね。私はあまり観ていなかったんですが。
ドラマからアイドルが生まれたりして、韓国でも歴代の学校シリーズは若き俳優の登竜門みたいだそうです。
先生役のチェ・ダニエルさんをここで初めて見ましたが、すらりと伸びた手足、ほれぼれするスタイル、声がまたとても良くて本当の教師のよう、なりきっていました。
チャン・ナラさんは明朗少女で大好きな女優さんですが、先生役はどうなのだろうと思いましたが、抑え目で真面目な教師を演じていて、共感でき、好感が持てました。嫌みのない女優さんです。
「相続者たち」で観たフンス役のキム・ウビン君を見たくて借りたこのドラマDVD、確かにウビン君はかなり役者魂がありそう。微妙な表情とかうまい。モデルをやっていただけあってスタイルがかっこいいし、注目されているだけあります。
あ、それから、私の個人的注目株はイ・ジフン君！ジョンホの仲間の一人、後半、彼が輝いてきます。
「ゆれながら咲く花」という題名は本当にいい。「ゆれながら咲く花」の詩をチャン先生が読むシーンがあり、多感な彼らの気持ちを表現し、励ますもので、感動的でした。
以下少しネタバレあります。

まさに現代の高校２年生の様々な出来事を描いています。
問題の多い２組に臨時で非常勤の担任となったチョン先生（チャン・ナラ）。
そこに有名進学塾で人気のあった教師カン先生が臨時で入ってきました。２人はこのクラスのダブルの担任となります。
全体としてかなり真剣で重い題材で、進学を控え、多感な年ごろの高校生を取り巻くPTAや社会の問題をとりあげつつ、厚い友情が描かれています。
ただ、題材が重い。ゆっくり長期間で観ていたせいで、視聴中はかなり暗い気持ちで過ごすことになり、そこがマイナスポイントになってしまいました。でも、最後まで行くと、あー、観て良かった！と思いましたよ。

家の事情で進学を最初からあきらめて不良になっているジョンホ、ナムスンは彼に逆らおうとはしない。なぜなのか。
また、ナムスンの過去が何かあるのだろうが、知り合いらしいフンスが転校してきてジョンホはクラスでの地位が危ぶまれて…。
一方、がり勉の優等生たちは受験に受かりさえすればいいと利己的。
PTAは入試優先の授業を望み、問題児は切り捨てたがる校長。
優しく思いやりのあるチェ先生はこの問題多いクラスを受け持つことになり、苦労します。
学校は素行の悪い生徒を追い出してしまいたいと圧力をかけ、生徒を守ろうと彼女は必死になり悩みます。
一方、カン先生は受験に受かりさえすればいいと日頃の彼らの行動には関心もない。そんな正反対の２人は最初はぶつかりあうものの、頑張る彼女を見るうち、カン先生も心動かされ次第に変わっていく…。カン先生にも過去の辛い記憶があったのです。
ナムスンの過去の謎がずっとひっぱられており、ここが長かった！フンスは前半暗ーい顔のまま、一度も笑わない、感受性の強い時代の彼らの閉じた心は固く、どうにもしようがないかんじでした。