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映画「シラノ ド ベルジュラック」1990年作 フランス・ハンガリー [映画]

珍しくちゃんとした映画を観ました。
17世紀に実在した剣豪作家シラノ・ド・ベルジュラックを題材にした話で、没後、242年後の1897年にパリで初演されて人気となった話だそうです。今から100年以上も前の戯曲なのですが、今も生き生きと現代人の我々にも感動を与えてくれるなんて、人間の本質は変わらないものだなあ、と思いました。純粋な愛の物語で、当時の日本でも上演されたそうです。シラノを日本名にして…。人情味ある自己犠牲の愛が美しいので世界共通、普遍なんですね。

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実は韓国映画「シラノ恋愛操作団」を先に観たので、題材の元になったとわかったのがきっかけでした。
韓国映画のほうは、この話を題材にしてコメディータッチで現代にアレンジ、楽しい話でした。
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以下はあらすじなので嫌な方は読まないでくださいね。


シラノは美しい従妹ロクサーヌを愛していましたが、大きな鼻を持つ醜い顔の自分では受け入れてくれないだろうと思っていました。彼は作家、詩人であり、美しい文章を作り出す才能と剣術の才能を持っていて、青年団を率いる団長でした。その団員の中に美しい若者クリスチャンがロクサーヌを好きになり、またロクサーヌも彼を好きになっているのを知ったシラノは彼と彼女を引き合わせます。自分の想いを封印して彼の手助けをするわけです。クリスチャンは文才もなく、気の利いた言葉一つ言えない男で、ロクサーヌを魅了することができないのです。
シラノが涙ぐましい手助けをして、彼らは恋人になります。美しいロクサーヌに言い寄る公爵が居て、クリスチャンがじゃまだと、彼を戦争に行かせてしまいます。会えない間の手紙のやりとりもシラノが代筆して返事を書き、ロクサーヌはすっかり彼の虜に。戦争地に慰問に訪れたロクサーヌはクリスチャンに”たとえ姿が醜くなっても愛している”と伝えると、クリスチャンは、ロクサーヌが本当に愛しているのはシラノだ、と気がつき、絶望して戦闘に加わり、瀕死の重傷を負います。
優しいシラノはクリスチャンに「ロクサーヌが愛しているのはお前だ。」と言ってあげます。しかし、彼は亡くなってしまい、ロクサーヌは嘆き悲しみ、その後14年も喪に服して暮らします。その間、週に一度は彼女に会いに行くようになっていました。その間も自分がクリスチャンに手紙を書き、美しい言葉を教えていたことはもちろん、愛していることを告白もしませんでした。そしてある日、彼は命を狙われ、瀕死の重傷を負ってしまいます。彼女に会いに行く日でした。重症を負っているのを隠しながらクリスチャンの手紙を読んでいるシラノ、暗闇で読む姿に、書いたのはシラノだったのだ、とやっと気がついたロクサーヌ。しかし彼はもう瀕死の状態でした。本当に愛し合っていた同士だったのに、わかった時はすでに遅かったのです。
いささか、古典の詩の表現が古めかしくて大げさでしたが、風格があって、それも含めて面白く観ることができました。
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コメント 2

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がり

シラノ ド ベルジュラック
お名前はかねがね・・・ですが(笑)
作家だったんですね。^^;
あらすじは遠慮しておきます。
いつか見終えたあと、拝読させてもらいます。
by がり (2016-07-14 00:48) 

サラダ

がりさん、コメントありがとうございます。
わたしも名前はかねがね聞いていたものの、どんな話だろう?って思っていました。
古い話、名作と言われるものを味わうのはいいなあ、と思いました。
by サラダ (2016-08-21 11:54) 

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